長引くコロナ禍によって、世界中の人々が影響を受け、多くの方々が苦しい思いをしました。そんな中で、子供たちの生活にも深刻な影響が出ています。文科省の統計では、2020年度の小中学生・高校生の自殺者が過去最多の415人（警察庁把握では507人）となったそうです。

　経済的な困窮だけではなく、コロナの感染対策のために人との交わりが制限されてきました。学校行事にも大幅な変更があり、子供たちの楽しみにしていた修学旅行や運動会、文化発表会なども中止や縮小が相次ぎました。

　私たち「笠井めぐみ食堂」は、そのようなご時世の中、飲食物を提供する「子ども食堂」の働きを本当に始めることができるのか、考慮を重ねてきました。しかし、むしろこのような時だからこそ、子どもたちがほっと安心できる居場所、心もお腹も満たされるような場所を提供するために、出来ることから始めようと決心しました。

　日頃から子供たちの健やかな成長のために労してくださっている多くの方々のご協力・ご支援を得て、2021年10月から子ども食堂が始まりました。

　感謝と共に、地域の方々との出会いを楽しみにしています。